現在のワイヤレス給電技術では、送電コイルに交流を流すと磁束が発生し、この磁束が受電コイルを貫いて(電磁誘導の法則に則り)送電部に電流が流れます。この原理を移動体向けワイヤレス給電に拡張すると、多数の送電コイルを受電対象の移動範囲の下に設置し、これらのコイルに常時電流を流すことになります。その結果、受電対象が存在しないと区分の送電アンテナにも電流が流れ、大きな損失と周囲機器への影響等が懸念されます。
本技術は、下図に示すように給電エリアを複数の区分に分割し、受電対象が存在する区分の送電アンテナのみを駆動させることで、高効率化、漏洩電磁界の軽減を図ります。