「第4級アンモニウム塩を用いた難溶性多糖類の溶解技術」
■汎用的で安価な試薬であるピリジンとベンジルクロライドを原料とした1-ベンジルピリジニウムクロリド(図1)を用いると、難溶性多糖類である木材パルプ、マニラ麻、竹パルプ、キチン、キトサンなどを溶解可能であることを確認しました。試薬の合成方法も簡易で、溶媒を用いずに原料のみを135℃の温度で数分という極めて短時間で反応させることを特徴としています。
難溶性多糖類の溶解する条件(温度・時間)を変えることによって、繊維状(図3、図4)または粉末状で析出し回収することができます。また、水中に直接注射器を使って注入すると、ゲル状のものが得られます(図2)。